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ヘルニア
たかやま動物病院では、経験豊富な獣医師によるペットの外科・整形外科手術をご提供しています。その中でも、椎間板ヘルニアは特に注意が必要な疾患のひとつです。
このような症状がみられたら早めに受診を
- 歩き方がおかしい
- 触られるのを嫌がる
- 階段の上り下りが困難
- 失禁
- 首から下の痛み
- 立てない
椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間でクッションの役割をしている「椎間板」が、さまざまな原因によりつぶれ、飛び出した状態を指します。飛び出した椎間板は近くを通る神経や脊髄を圧迫し、四肢や下半身のマヒなどを引き起こします。
大切なポイント
- 脊髄軟化症を招く可能性があること
- 場合によっては命に関わる病気であること
椎間板ヘルニアの種類と特徴
ハンセン1型椎間板ヘルニア
- 若い犬(3~6歳)に多く見られる
- 突然発症
- 軟骨異栄養性犬種(ダックスフンド、コーギー、シーズーなど)に多い
ハンセン2型椎間板ヘルニア
- 老犬に多く見られる
- 慢性的に症状が進行
- 非軟骨異栄養性犬種(柴犬、トイプードル、レトリバー種など)に多い
椎間板ヘルニアにかかりやすい犬種
- ダックスフンド
- コーギー
- シーズー
- ビーグル
- ペキニーズ
- フレンチブルドッグ
- トイプードル
など
椎間板ヘルニアは症状により5段階に分類される
椎間板ヘルニアの症状は、軽度から重度までさまざまで5段階に分類されます。
早期発見が非常に重要となります。
1度 | 痛みはあるが、歩行可能 |
---|---|
2度 | 後ろ足の力が弱く、歩行不安定 |
3度 | 後ろ足が完全に動かせない |
4度 | 皮膚感覚がなくなり、排尿困難 |
5度 | 痛みの感覚が完全に消失 |
椎間板ヘルニアの主な原因
- 交通事故
- 高所からの落下
- 衝突
- 肥満による椎間板圧迫
- 老化による椎間板の弱体化
椎間板ヘルニアの治療
治療方法は症状の程度や進行状況によって異なります。たかやま動物病院では、長年の経験をもとにペットの状態に応じて最適な治療法を選択します。
保存的治療
薬物療法 | 抗炎症薬や鎮痛薬の投与 |
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運動制限 | 安静を保ち、症状の悪化を防ぐ |
理学療法 | 専門家による適切な運動療法 |
外科的治療
症状が重度の場合や、保存的治療で改善が見られない場合に検討します。
たかやま動物病院のヘルニア治療への取り組み

たかやま動物病院では、最新の手術技術と経験豊富な獣医師により、安全で効果的な治療をご提供しています。治療方法の選択には、ペットの年齢、全身状態、症状の程度、そして飼い主さまのご希望を考慮し、総合的に判断いたします。ペットの痛みを軽減し、できる限り早く日常生活に戻れるよう努めます。
手術の流れ
step 01
全身検査
麻酔、手術に耐えられるかチェック
step 02
MRI検査
ヘルニアの正確な位置を確認(全身麻酔が必要)
step 03
手術
MRI検査翌日に実施
step 04
術後治療
約2週間の入院で経過観察
再発予防と注意ポイント
- 適切な体重管理
- 定期的な運動
- 高所からの飛び降りを避ける
- 早期発見のため、異常を感じたらすぐに受診
腫瘍
腫瘍は、細胞の異常な増殖によって形成される腫れやしこりのことです。ペットの健康に大きな影響を与える可能性があるため、正しい知識と早期発見が重要です。
腫瘍の種類
腫瘍には大きく分けて2種類あります
良性腫瘍
体を侵害したり、命を奪ったりすることのないもの
悪性腫瘍
他の組織や臓器に広がり、転移する可能性のあるもの(がん)
腫瘍の原因
腫瘍の発生にはさまざまな要因が関係しています。これらの要因が複合的に作用し、腫瘍発生のリスクを高める可能性があります。
- 遺伝的要因(特定の犬種での発生しやすさ)
- 加齢に伴う免疫力の低下
- 環境要因(除草剤、殺虫剤などの化学物質、長時間の紫外線暴露)
- ホルモン異常
- ウイルス感染
良性腫瘍の種類と特徴
脂肪腫
- 皮下の脂肪細胞が増殖
- 高齢や肥満の犬によく見られる
- 腹部や胸部に多く発生
皮膚組織球腫
- 2歳未満の若い犬に多い
- 赤く盛り上がった小さな腫瘍
- 数週間以内に自然消失することが多い
乳頭腫(イボ)
- 犬パピローマウイルスによって引き起こされることが多い
- 口内、唇、目の周囲に発生
- 通常、数週間から数ヶ月で消失
悪性腫瘍の種類と特徴
肥満細胞腫
- 最も一般的な犬の皮膚がん
- 中高齢の犬に多い
- 単一または複数のしこりとして現れる
リンパ腫
- 血液のがんの一種
- リンパ節の無痛性腫脹が主症状
- 食欲不振、嘔吐、下痢などの症状
骨肉腫
- 主に大型犬の足に発生
- 痛みを伴う腫瘍
血管肉腫
- 非常に重篤ながん
- 主に脾臓で発見されるが、他の臓器にも発生する可能性あり
悪性黒色腫
- 主に口腔、目、爪の根本、皮膚に発生
- 多くの場合、黒い色素を持つ
このようなペットの症状はありませんか?
- 皮膚の腫れやしこり
- 傷の治りにくさ
- 食欲や体重の減少
- 無気力、元気のなさ
- 呼吸の異常
- 飲み込みの困難
- 歩行の異常
- 排尿の問題
- 強い異臭
- 治療していても一向に良くならない症状
腫瘍が疑われるときにやるべきこと
- 落ち着いて状況を観察し、メモを取る
- 獣医師の診察を受ける
獣医師にはこのような情報を伝えるようにしましょう
- 腫瘍に気づいた時期
- 腫瘍の場所
- 腫瘍の変化(大きさ、形状など)
- ペットの行動(舐める、噛むなど)
腫瘍の診断と治療
腫瘍の診断
- 細胞診検査
- CT検査
- 超音波検査
- 血液検査
- 病理検査(腫瘍組織の採取が必要)
腫瘍の治療方法
治療方法の選択には、腫瘍の種類や進行度、ペットの年齢や体力、飼い主の希望などを考慮して判断します。
- 外科的切除
- 化学療法
- 放射線療法
- 免疫療法
日常生活で気をつけていただきたいポイント
- 定期的な全身チェック(ブラッシング時など)
- 口腔内の観察
- 定期的な獣医師による健康診断
- ペットの様子や体調の記録
- 適切な日光暴露と化学物質への接触管理